K-HOUSE

子どもの成長にともない、個人のプライバシーを尊重しながらも、家族みんなが集まって食事をする大きなテーブルが置けるリビングとそのリビングから望める東京湾への眺望を活かしたいとの要望があったため、リビング空間の充実を第一に個人の部屋は必要最小限の広さとした。既存において、リビングに対し背を向けていたキッチンは対面型のアイランドキッチンとすることでリビングを見わたすのに一番良い場所となった。
食事、調理、団らん、簡単なデスクワークがこのリビングで全て行なえるようになり、家族が同じ空間で過ごす時間が増えることとなったこのリビング空間を、家族の絆を強く保つための装置「ファミリーステーション」と名づけた。
また、バスルームやトイレも大胆な配置転換をしたことで、和風のDENができあがった。このDENは全体が白を基調とした空間に対し、赤褐色に塗装されたこの空間は遊びのある+αな空間としてアクセントとなり、リビング空間をより充実したものとしている。
竣工:2007年2月
所在:東京都江東区豊洲
用途:専用住宅
構造:RC造
延床面積:85.58平方メートル
業務:改装設計監理