私たちが店舗をデザインする上で重視していることは、大きく分けて二つあります。
一つは営業する側が、お客様に対していかに効率的で良質なサービスを提供するかということです。
薬局の競争力を高める上で、お客様に対してのサービスの効率化、質の向上は欠かせません。お客様が来店されてから薬を調剤し、受け渡すまでのスタッフの動線や薬棚、薬歴、在庫などの収納配置をはじめ、細部に至るまで実際に営業するスタッフと打ち合わせをすることで、その薬局にとって最も効率的な作業環境をつくることができます。スタッフにとって無駄のない空間は、気持ち良く働けるだけではなく、空間としても良い雰囲気でお客様をもてなすことができます。また志の高い新たな人材をひきつける機会を広げることにもつながります。
もう一つは、その薬局の営業スタイルがお客様にとって目に見える形でわかり易くなっているかどうかです。
薬局側が「ここが当薬局の売りだ」と思っていても、お客様に対して伝わらなければ意味がありません。どのようなサービスを提供するのか、どのようなことを考えている薬局なのかをデザインに反映することで、お客様にとってより安心で親しみやすい薬局をつくることができます。
また、待合室の雰囲気や看板などのデザインで視覚的に地域の人たちの注目を集め、「入ってみたい」と思わせるような広告としての効果も、「Design+Pharmacy」の重要な要素の一つだと考えています。
|